まずは典型的な治療行程を見ていきましょう。
治療前
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12歳男子。主訴は「歯がガタガタで犬歯が飛び出している」ということでした。当院での診断は「歯の叢生」でした。 |
1ヶ月目
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歯の混雑を改善するため、上下左右4本の小臼歯を抜歯しました。矯正装置はSWAを使用し、このスペースを利用して歯の混雑を改善していきます。 |
13ヶ月目
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さらに太いワイヤーで歯の根も歯槽骨の中に整えて、かみ合せに重要な奥歯をしっかりと配列していきます。 |
装置除去時(24ヶ月目)
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歯並びは整い、上下の歯もそれぞれのかみ合うべき相手とかみこめるようになりました。これから何十年も人生を共にする大事なかみ合わせの完成です。この時アゴの関節のずれを小さくするよう努力しています。治療費は95万円(税別)でした。 |
- 治療上のリスクとしては、歯根吸収、歯髄壊死、カリエスの発生、歯肉退縮、顎関節症、歯周病の悪化があります。
このような治療行程はどのようにして決められるのでしょうか?
まずは治療目標を定めます。このとき顔だち・歯並び・アゴ関節・歯を支える組織それぞれの目標を総合的に判断することが求められます。そして目標がしっかりしてくると治療の結果を予測することが可能となります。これらの目標に達するためにはどのように歯を動かしたらよいか、その可能性と限界をあらかじめチェックすることができるわけです。
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ご要望によってはこのような透明の装置も可能です。 | |
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