成長後期での非対称例

初診時
13才5カ月

スプリント後
14才2ヵ月

矯正治療後
16才8ヵ月

①では眉の位置が左へ傾斜又左耳は右耳に比べ下に位置しています。これは左のアゴが短くオトガイの位置が左へズレているのを無意識のうちに補正しています。②はスプリント治療後眉の位置は床と並行になり、しかしchinは左へシフトし、本来の非対称が表れています。③の矯正後では左側の下顎枝の成長もありほぼ左右対称となっています。

Profile

口唇が少し引っ込んでオトガイがより前方に出ています。首からアゴ先まで延びて鼻の高さもほど良く高くなっています。

Intra Oral

下顎の左側でのより良い成長が口の中の正中にも影響を与えています。下の歯の正中はやや右側へとシフトしています。
これらの出来事にTMJの状態又スプリントによりその円板の状態の改善が大きな役割をはたしています。

それでは初診より治療終了時の下顎頭の長さそして円板の位置をみてみます。

MRI discの位置

明らかに右に比べ左側の円板の位置が良いのがMRIで解ります。
それでは円板の位置の違いが下顎頭の長さ(下アゴの正中を決める)での違いを生むか比較します。

左側の下顎頭がより長く成長していることが解ります。
この左側下顎枝のより良い成長が顔の非対称を改善し、口腔内の歯の正中も合わせています。

笑顔の比較

矯正治療後では左右口角部の位置も整っています。スプリント治療後オトガイの位置が左にズレていることが明確となり、左上がりのスマイルとなっています。治療後は目の位置、眉の位置、左右口角の位置もバランスがとれて整っています。
もし彼女がトプカピ宮殿の広間に現れその笑顔で微笑んだら総ての男性はひざまずく。美しさに乾杯!!