院内だより

☆矯正で顔立ちが変わる☆

長いようであっという間の夏休みも終わり、学生の皆さんは元気な笑顔でお友達や先生に再会できたでしょうか。
 普段笑う時、写真を撮る時等以外に笑顔を意識することはあまりないと思いますが、矯正治療において笑顔は重要なチェック項目です。当医院では治療前の診断に用いるための記録で、必ず顔の写真を撮ります。できるだけ自然なフルスマイルの写真も撮っていることは、患者さんなら経験済みですよね(^-^)これは無意味に撮っているのではなく、笑った時の口唇から見える歯の長さや見え方、歯肉の量等を見ているのです。

 歯を動かすと、顔立ちやその人の印象にも影響を与えます。顔立ちを考慮せず無理に歯を並べると口元が出てしまったり、歯の角度を無視して並べると逆に口元が引っ込み過ぎてしまうこともあります。歯を並べるだけの矯正ではその他にも、顎関節の状態も見ておらず機能的な咬み合わせが作れません。そのため後戻りしやすくなったり歯が長持ちしなかったりして安定性が得られません。
 当医院では顎関節を考慮しながら治療しているのはご存知の通りだと思いますが,顔立ちにも気を付けながら歯を動かします。患者さんの個性は活かしつつ、矯正後にはより綺麗でバランス良い顔立ちになるよう治療計画を立てます。どのような部分を見ているかその一部をご紹介します。
口唇の閉じ具合
☆歯が前に出ていると口唇が閉じづらく、オトガイ部(下顎の先端の方)にメンタリスの緊張と言って梅干しのような皮膚のしわができます。
☆歯を引っ込ませ過ぎると、口元が平らになり老けた印象になってしまいます。上の前歯には角度を付ける必要があり、適切な角度があることで被蓋ができ、楽に口が閉じられ唇のカーブも自然になります。
口唇から見える歯、歯肉の量
☆リラックスしている口唇からどのくらい歯が見えるか、思い切り笑った時に歯や歯肉がどのくらい見えるか、その見え方によって幼く見えたり老けて見えたりと印象が大きく変わります。
☆圧下と言って歯を歯肉の中へ入れ込むような力をかけたり、元々歯が小さい人やすり減った歯などを大きく形作ったり、歯肉の量が多く見え歯の長さが短い場合は麻酔をして歯肉を切ったり、その状況に応じて様々な治療方法があります。
☆また、歯列のアーチフォームもV字型のような狭く細いものではなく丸みのあるフォームを作っているので、笑った時に歯が全体にふわっと見えてゴージャスな笑顔の雰囲気になります。
 
その他にも顔全体のバランス、鼻から上唇までの長さ、下唇からオトガイまでの長さ、鼻の高さや幅、唇の厚み、上下顎の大きさなど、様々なことを考慮し治療を進めています。移動量によっては外科手術が必要になることもあります。もちろん実際の歯の動き方などによって全て計画通りにいくとは限りませんが、院長はじめスタッフ全員Bestを尽くしています。
 せっかく矯正したのに顔立ちが崩れてしまっては、元も子もありません。治療中は大変なこともあるかと思いますが、治療後のBeautiful smileを目指して頑張りましょう!

2013年09月02日 11:40

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