院内だより

衛生士の仕事

新学期に新生活と新たなスタートを迎える方も多い4月。ぽかぽか陽気のこの時期になると、衛生士さんのクリーニング中、ついつい寝てしまうという患者さんが急上昇する季節でもあります!
さて、今回は、この衛生士さんが行っているクリーニングについてお伝えしましょう。

■衛生士さんはみなさんのお助け人
毎回、来院時に15分程度の時間を設け、必ず行っているクリーニング。これは、みなさんのホームケアの限界・不足部分を徹底的に補い、カリエス(むし歯)、歯肉炎の予防に努めるために行っています。ではどのようなことをしてくれているのでしょうか。

歯みがきをしてこなかったり、プラーク(歯のよごれ)が多量に付いている患者さんは、始めに歯ブラシや歯間ブラシでプラークを除去します。フロスを使って歯と歯の間のプラークを除去します。またバンドフックのした、パラタルバーの下など、特に患者さんにとって磨くことが難しい部分のプラークも一つ残らず除去しています。


患者さんの歯の汚れに応じて、3種類の研磨剤を使いわけ塗布し、専用の器具を使って、ブラケットのまわりやワイヤーの下、フックの下など、細かな部分も磨きあげます。研磨剤はフッ素入りのものを使用しているので、研磨時に失われる歯面のフッ素も補なってくれます。この他フッ素を歯面にマニュキアのようにコーティングして、 カリエス予防を強力にアシストしたりしています。

写真のような細かな部分はどうしても自分では磨きにくいですよね。これは衛生士さんだからこそできるプロのわざとでもいいましょうか。家に毎日衛生士さんがいてくれればよいのですが、そうもいきません。衛生士さんがみなさんにお願いしていることは、少しの磨き残しを指摘しているわけではなく、あくまで自分で出来る範囲の、毎日必要なことだけです。アドバイスはしっかり聞き、実行するようにしましょう。

2004年04月01日 15:40

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