院内だより

Dr.Annika Isbergセミナー・公開セミナー

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当院の院長先生は、日頃から数多くの文献をお読みになります。特に池田先生が現在最も重要視していらっしゃる顎関節についての文献は、もうどれ程の数を読まれていることでしょうか。
そのような中、スウェーデンの名誉教授が顎関節について述べた書籍には大変感銘を受けられたそうで、そしてこの度、その著者でありますAnnika Isberg先生を浅草の当院にお招きし、今月3日間にかけて矯正歯科医のためのセミナーを行いました!

Isberg先生は、大人から子供までを対象にしたTMJ機能障害の兆候や原因について数多くのリサーチ・臨床経験をお持ちの先生です。先生のところには既に関節に異常をきたした多くの方々がいらっしゃるようでそれらを例にお話を聞きました。
音や痛みなど何の症状を感じなくても小児のTMJの2割に異常が、また音や痛みなどの偏重を訴えている時点では8割に異常がみられるといいます。
日本でここ数年大幅に増加している顎関節の問題は、世界共通の問題となってしまうのでしょうか。
“目に見えない顎関節”に的をあて、今こそしっかり問題を見つめる時期に来ていると池田先生はおっしゃいます。不安定になってしまった関節を元に戻すことは残念ながら難しいことは以前にもお話ししましたよね。そこで当院では早期発見をコンセプトに、矯正治療前の顎関節の診断・治療に取り組んでおりますが、今後ますますその必要性が明らかとなることを感じるセミナーでした。

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今月は、Isberg先生のセミナーの他にもう一つセミナーが行われました。院長が代表を務めますロス・ウイリアムス・スタディクラブ・ジャパンという矯正歯科グループの10周年記念公開セミナーです。
池田先生はここでも顎関節について講演をされましたが、なんと矯正歯科医の他、一般歯科の先生方 およそ300名近くの方にお集まり頂き、盛大なセミナーとなりました。いつも皆さんの抜歯や一般治療でお世話になっている木下先生や王先生などもお越し下さいました(ありがとうございます)。
咬み合わせは、なにも矯正治療に限ったことではなく、歯の長生きにも関わってきますので、一般の歯科界にも大きく関連します。先生のこのような院外活動は今後の歯科治療の根本を変えていくかもしれません。

2005年11月01日 15:51

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