院内だより

花粉症と口腔内との関係

桃の節句を終え、暦の上では春ですが肌寒い日が続きますね。
花粉症の方にとっては、とても辛い季節になってきました。
実は花粉症が口腔内にも影響するのをご存知ですか?

花粉症による鼻水・鼻づまりにより鼻呼吸が難しくなると口呼吸が増え、口腔内が乾燥します。また、花粉症のアレルギーを抑える薬には、唾液の分泌量を少なくする物が多いので、鼻呼吸をしていても、口腔内が乾燥している状態が続きます。その結果、唾液の作用が低下します。

とくに、食べカスや細菌を洗い流す作用(自浄作用)が低下することで、口腔内が不潔になり歯周病への第一歩、歯肉炎を引き起こしやすくなります。(歯肉炎については前月号をご覧下さい。)また、渇いた口腔内は歯周病菌が繁殖しやすい湿度でもあります。

歯肉炎だけではありません。歯は酸により溶けてしまいますが、それを修復する作用(再石灰化作用)や、飲食をしたことにより酸性に傾いてしまった口腔内を中性に戻す作用(pH緩衝作用)が低下することで、う蝕になる可能性も高くなります。

花粉症による、歯周病やう蝕にならない為には、

①歯をしっかり磨くこと
②水分を多く摂取すること
(糖分が含まれてないもの。抗菌作用のあるハーブティーなどはお勧め。)
③常に唾液が分泌している状態にする
(ガムなどを噛み、唾液腺を刺激させる。シュガーレスでキシリトールが含まれている様な、う蝕になりにくい商品を選択すること。)
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上手にケアして、花粉の時期を乗り切りましょう!

2011年03月07日 19:50

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