院内だより

“咬み合わせと頭痛”の深〜い関係

 新緑の季節を迎え、爽やかな陽気になってきました。外に出る足取りも、軽くなってきますよね!
 そんな時、頭痛に悩まされていると…気分も重く、外出や何かをやる気も出なくなってしまいますね。
 頻繁に起こる頭痛は、日常生活にも多大な悪影響を与えます。このやっかいな頭痛に、咬み合わせが深く関係していることを皆さんはご存知でしたか?
 咬み合わせと頭痛には関連があるのでは…と思っていた院長。そこで調査を開始しました。当医院の患者さんにアンケートを採り、問診票やカルテの記載でもチェックし、初診時に頭痛持ちの患者さん(2週間に一度以上の頭痛がある)が、splintもしくは矯正治療中,治療後に症状がどうなったかを調べました。調査期間は2010年11月から2011年3月で、その間来院された患者さん(治療中、リコールの方)を対象にしています。調査結果は以下の通りです。

◆頭痛があった患者さん108人中→症状が良くなった人:92人(約85%)
               ※うち分け…頭痛がなくなった人:48人(約44%)
                     …回数が減った,
                       程度が軽くなった人:44人(約41%)
                →変わらなかった人:16人(約15%) 
          
 多くの頭痛は片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などの慢性頭痛で、咬み合わせの悪さが原因の頭痛は、緊張型頭痛と言われています。頭痛の原因は様々で、咬み合わせを改善すれば必ず頭痛が良くなるとは言い切れません。ですが、splint治療や、顎関節にできるだけ負担をかけないようにコントロールされた矯正治療によって安定した顎位と機能的な咬合を得ることで、これだけ多くの方の症状が良くなっているという事は“咬み合わせと頭痛は関係がある”と言えるのではないでしょうか。

 咬み合わせ、それは口の中だけに留まらず、頭痛など全身的な事にも影響を及ぼす重要なものなのです。咬み合わせと歯並びを良くしてBeautiful smile!頭も気分もスッキリ!そんな患者さんが一人でも増えてもらえると嬉しいです。

2011年04月28日 22:52

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