院内だより

フィリピン矯正学会

9月に入り、ようやく朝・晩は涼しくなってまいりました。あっという間に過ぎた夏ですが、皆さんどのような夏休みを過ごされましたか?
 さて、8月6日(月)に院長がフィリピン矯正学会の8回目の国際学会に招待を受け、1日講演を行ってきました。フィリピン矯正学会では、2年に1度海外から先生を招待して国際学会を開催しているそうです。学会はフィリピン・マニラで開催され、今回は院長の他に韓国ソウル大の教授、Kim先生も招待を受け、この2つの講演をメインに行われました。
丸1日講演をするために、診療の傍ら講演の準備に励んでいた院長と副院長… その甲斐もあり、講演は大成功に終わったようです。今回はその学会の様子を院長に報告してもらいたいと思います。

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アジアの国を講演などで訪問する時、気になるのは先の大戦で多大の迷惑をかけたことです。訪れたマニラ市も交戦で大きな被害を受け、市民も多数亡くなっています。私の講演が多少の罪滅ぼしになればと思い、準備に6ヶ月程かけました。1日話をするのは体力もいります。また、講演に来る人々の時間を無駄にしないように内容にも気を配りました。主催者はフィリピンにはまだソフィストケートした診断器具もなく、それを基準として話をされても…と窺っていましたが、私は現在このように診断し、このような手順で行うという治療計画を立て、具体的にこのように顎の成長、顎関節を考慮して個々の歯を動かすというメカニクスを発表しました。私の100%を出そうと。先生方の中には、臨床の中であんなことを言っていたな。と印象に残っていれば、役に立つこともあると思ったのです。
 当日は国際会議場の小ホールで300~400名の定員の会場にほぼ満員の先生方が集まり、若い大学院生も聴講していました。準備の甲斐あって、皆の集中度がこちらにも伝わり、多くの質問もいただきました。講演後の写真撮影は30分程続き、満足していただけたのかなと感じました。やはり現在の自分を出し切って講演することが良かったのだと思います。フィリピン矯正学会の幹部の方々には、私とKim先生を毎晩歓待していただきました。本当に良い人たちで彼らの暖かい笑顔が旅の疲れを癒してくれました。

_DSC31742.JPG“フィリピン矯正学会の先生方と”講演記念の盾をいただきました!
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2012年09月24日 12:29

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